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2007.01.31 Wednesday 22:42
“文学少女”と繋がれた愚者
“文学少女”と繋がれた愚者 野村 美月 軽い恋愛小説のような、よくあるボーイミーツガールのような、 と買う前は思ってました。 でも、確かにそういう要素は所々に見られますが中身はもっと重厚でした。 なんていうのかな、 男女のすれ違いや葛藤、 はたまた友情や人間関係の難しさが織り込まれたお話。 こういうと、結構重そうですがそれ以外の場面では笑えるところもたくさん。 遠子先輩と心葉の絡みは読んでいて痛快でした。 くっつきそうでくっつかないもどかしい関係だけれど、 お互い心の奥では信頼し合っている二人。 後半部にある、遠子先輩が心葉を慰めつつ問いかける言葉。 そして一連の場面を読み終えたあと、 なんだかすごく心暖まる気持ちになりました。 舞台のシーンのクライマックスといい、見所満載ですね。 琴吹さんは次回に期待ですね。 なんだか最終的にはくっつかない関係に思えて仕方がない・・・ でも、クッキーを焼いてきてはデレっとする場面や 雨の夜、家の前で心葉を傷つけたことを心配しつつ一人待っているシーンとか、 こちらもぜひお楽しみいただきたいですね。 このシリーズは本当にお勧めです。 ぜひ一度ご覧になってみてください。 |
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